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鈴木卓爾監督最新作・映画『ジョギング渡り鳥』の公式ブログ

【卓爾の部屋】第4回 古内啓子→柏原隆介

卓爾の部屋 第4回

はじめまして、古内啓子です。

私からは、柏原隆介君を紹介します。私は彼をかっしーと呼んでいますので、ここでもかっしーと呼ばせて下さい。

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一番左が古内啓子さん。一番右が柏原隆介さん

かっしーは北海道出身、今年27歳になります。イケメンではありませんが、愛嬌のある素朴な顔をしています。
俳優としての彼は、とても瑞々しく、微笑ましく、ついつい目で追ってしまう、しかも思わずプッと笑ってしまう、天然のコメディセンス持つ、おいしい存在です。

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そんなかっしーの素顔は、とにかくテンパります。かっしーに何かを頼むと不安です。心配です。イライラさえします。正直に言うと頼りないのです。
しかも、競馬でお金をするわ、家賃は滞納しまくるわ、完全にダメな奴だなぁと思ったこともあります。
かっしーには世間でいう、正しく、とか、こうするべき、とか、勝ち負け、とか、そんな基準は当てはまりません。なので、かっしーは、そんな中ではなかなかうまくやれません。ハミ出します。そのハミ出しが、なんとも魅力的なのです。
今のかっしーは、自分の感覚、物差しを信じようとしているのだと思います。守っています。不器用で頑なな人です。
いつか彼がそのハミ出しを表現して、社会という不自由な中で、かっしーの自由さをどう発揮していくのか、私はとても楽しみにしています。

古内啓子

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本編中の柏原さん(左)と古内さん(右)

【卓爾の部屋】第3回 古屋利雄→古内啓子

卓爾の部屋 第3回


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皆様、こんにちは。はじめまして。

前回記事で中川ゆかりさんよりご紹介いただきました、古屋利雄と申します。

どうぞよろしくお願いいたします。


中川さん、僕について色々と嬉しいことを書いて下さいました。

特に嬉しかったのは、僕が今何を考えているのか知りたい、と書いて下さったことです。

人から興味を持ってもらえるというのは、本当にありがたいことだと思います。彼女は僕に対して「距離感を持って」書いてくれました。彼女はアクターズきっての論客として知られているのですが、僕に対して、古屋はこういう人間、というように断定的に書くことはしませんでした。判断をある程度のところで宙吊りにして、あとはただ、興味を持つ。そういうところが彼女の知性を支えているのではないかと思います。僕もぜひ見習いたいところです。



今回、僕は古内啓子さんについて書いてみたいと思います。

しかしなにしろ視野狭窄な僕のことですので、勢い勝手な断定的物書きもしてしまうかもしれません。読者の皆様には、ぜひこの文章を「距離感を持って」、古内啓子という多面的な人の持つひとつの可能性として読んでいただければと思います。


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『ジョギング渡り鳥』撮影時の永山由里恵さん(左)と古内啓子さん(右)


僕が古内さんについて思うのは、この人は心の中に海を持った人なんだなぁということです。

それも、陸地に囲まれた穏やかな湾のような海です。

しっかりと自分の世界を維持しながら、でも閉じることなく世界に開かれている、そんな印象を受けます。

決して無口というわけではありませんが、興奮してしゃべりまくるということもあまりないように思います。舞台の本番前などでも、緊張している様子を見た覚えがありません。大体において穏やかで上機嫌なようです。

学生時代には哲学を専攻しニーチェを愛読するインテリですが、理屈っぽい感じはなく、感情表現は彩鮮やかです。要するにとてもバランスのとれた人です。


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NOBODY表紙撮影時の古内啓子さん(左)と鈴木卓爾さん(右)


この映画のクレジットでは、彼女の名前が〝Keiko Fruity″と英語表記されています。

この〝Fruity″という表記は監督の鈴木卓爾さんのアイディアなのですが、なるほど、うまいなぁと思いました。確かに彼女はとてもフルーティーな人だと思います。

というのは、果実というのはその中に種を含んでいるからです。先に彼女を海に例えましたが、海とは生命のゆりかごですよね。そして同じ意味で、果実にも例えられるということです。彼女自身はとても中庸な精神を持った人ですから、他者を内に取り込む余地が広いのでしょう。彼女の中には、無数の命が、意識を持つ以前の潜在的可能性として存在しているのだと思います。恐らく彼女にとって演技というのは、台詞という刺激によってその中の一つの意識を目覚めさせることなのではないかと想像します。


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劇中の古屋利雄さん(左)と古内啓子さん(右)


彼女の出演した映像作品をすべて見ているわけではないのですが、彼女に興味を持たれた方は、もし機会があれば『春生<ハルオ>』という作品をご覧になると良いかと思います。彼女は妊婦を演じています。妊婦という設定がとてもはまっているということは、ここまで読んでくださった方にはご想像いただけると思います。

しかし、とにかく大きな可能性を持った女優さんですから、これからが楽しみなところです。


おわり

【卓爾の部屋】第2回 中川ゆかり→古屋利雄

卓爾の部屋 第2回

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中川ゆかりです。はじめまして。以後、お見知り置きを。(最近見た大好きな映画で出てくるフレーズ、お借りしました。)卓爾さんからのバトンをいただいて、さっそく2回目のリレーブログを書いてみます。

しかし俳優としてこんな風に丁寧に言葉にしていただいて、かつ、ぬらりひょんや座敷童子に例えていただくなんて、なんとまあ嬉しい事でしょうか。どちらも気付かないうちにそこにいてしまう、という妖怪ですね。
じっと見ていることについては、すみません、つい見てしまってとも思うのですが、私はまずじっと見て聴くことからしか自分を置ける場所を見つけられません。これは俳優としては弱点と感じているところでもあって、というのも『ジョギング渡り鳥』の俳優メンバーはみな、一人で立って動き始めることができるからです。 

彼ら彼女らはもちろんですが、そもそも人やものの動く姿は魅力的であるし、動き出す手前、表面化する手前のエモーションや葛藤の時間など、そういう様々な動きや連動の様を見つめる事は何より面白いです。こうして人をじっくり見つめられることは、傍若無人に世界を見つめるカメラがある、映画の特権ですね。そしてだからこそ、私は映画が好きだったんだと最近気付いてすっきりしました。

ともあれ、もちろん私の目はカメラじゃないので、見られる人が、より自由に伸び伸びと目の前で様々な姿態を晒してくれるようなまなざしの向け方は今後の要開発事項です。見ることでその人や場所の質感を知り、自身の反応を醸成していく時間には愉悦があります。そうやってその場所や時間を好きになって見ているうちに自分を置けそうな狭間を見つけて関係を結んでいくというやり方は、『ジョギング渡り鳥』を通じて確信に至った私の俳優としての手口でもあります。

ついでに言うと、卓爾さんの方がよっぽどよく見ているなあというのが私の実感です。卓爾さんが人を見ながら口を押さえる(笑いを堪える)様をよく見ていて、ああ、この人は本当に見る事が好きなんだとよく思いました。卓爾さんのまなざしや振る舞いは温かく、円の真ん中から一人一人、ひとつひとつをまんべんなく見ていました。こんなにもじっくりと見てくれる人がいることに力を得て、私たちは伸び伸びとそこに立っていられたんじゃないかと思います。
自分が、あるいは隣の人が拾って/借りてきて他の人に渡したものが別の形に変わり、自分へのテキストとして還って来る。その手渡しや視線の往還の間に私たちは立ち、世界と自分たちを切り結んでいきました。私も、純子さんも(彼女は私よりもずっと控え目で自制心を持ち、世界を見る事を好みます)、この緩やかな連帯感の中でなら、ここにならいていいんだ、と実感できたのではないかと思います。


さて本題。このリレーブログは一人一人、俳優が俳優にバトンを渡すように紹介していくものでして、私が渡す相手は古屋利雄くん。劇中では、いわゆる相手役でもありました。ちなみに私はこの呼び方で彼を呼んだ事は一度もありませんので、結構な距離感をもちながら古屋くんを紹介してみます。

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NOBODY表紙撮影時の古屋利雄さん

Migrant Birds Associationのメンバー誰もが昭和の二枚目、と評する古屋利雄くんはものすごいマイペースです。じっくりと物事を吟味して判断してるのでしょう、周りの動きとはたいがいずれてます。でも、じっくり考えてから話すので、彼の言う事はたいがい筋が通ってます。どちらかというと頑固なのに、いざ芝居をすると浮遊感と軽みがある。不思議な質感の持ち主です。

かつて古屋くんは彼の演技のモットーとして、「セリフを音楽のように聴かせること」と言いました。今は変わっているかもしれませんが、彼のセリフ回しにロマンと節が見え隠れするならば、きっとそれは彼の思惑通りなのだと思います。
私が演じる純子さんは劇中の冒頭では古屋くん演じる山田さんと自分なりにいい距離感を測っています。それがいざ向かい合い始めると、山田さんは純子さんの琴線に触れる行為を、割とそれと気付かずやらかします。ただ、彼は静かでライトなエモーションの持ち主でもあるので……。続きは劇場でお確かめください(っていうほどのあれかな? ま、それも含めて見てみてくださいね)。


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劇中の古屋利雄さん(左)と中川ゆかりさん(右)

撮影当時はちらほら頼りない面も垣間見えた古屋くんは、いまや字幕翻訳用のシナリオ採録や新聞用の対談原稿の文字おこしのような非常に地道で忍耐のいる作業を文句一つ言わず快く引き受け、着実に締切までにあげるような誠実な頼りがいのあるナイスガイへと変貌を遂げました。
私とかっしー(柏原隆介)と矢野さん(矢野昌幸)が夜な夜な音響効果の深夜録音をしている時期にも、短い時間でもわざわざ遠距離をちゃりで駆けつけてサポートしてくれるような仲間思いの一面もあります。そんな古屋くんにとってこの映画の過程はどんなものだったんだろう、今何を考えているのかな。彼にとって演技はどういう作業に変化しているのか、言葉で聴いてみたいです。


ところでこのブログのリレー形式は、視点を手渡すという発想ですね。これは撮影初期の台本にもあったアイディアでした(そして卓爾さんの初期8ミリ作品『にじ』を見てずっとこの人これやってんだ、と気付いたのですが)。卓爾さんもよく「ジョギングしながらカメラを手渡していくことができないか」と話していて、その要素は俳優が俳優同士の演技の最中にカメラを持ち込む形で実践されています。カメラは「傍若無人」にも、俳優同士の演技の距離感において彼や彼女が一人で立つ姿を記録するに至るのでした。

眼差しはあくまでも一方通行で、視線は交わることはあっても二つの視点が一つになることは決してありません。どこまでいっても一人は一人でしかありません。
それでも、私はあなたを見ることができ、あなたも私を見ることができる。
私たちはMigrant Birds Associationと自分たちを名付けて、なんとなく連帯感を感じながらそれぞれ何かをやってます。このブログでも、私はあなたを見ています、というお互いの関心や感知の連鎖が現場のときのように手渡されていき、この映画の作劇上および創作上の基盤になっている事の記録になればいいなと思います。

おわり

【卓爾の部屋】第1回 鈴木卓爾→中川ゆかり

『卓爾の部屋』 第1回目


 このブログは、出演者が出演者をリレー形式で紹介していくのが趣旨だそうなので、私(鈴木卓爾)は私の目から観た『ジョギング渡り鳥』の13人の出演者が順番に紹介されるリレーの間に、バックアップ的に俳優の皆の紹介を一人一人していこうと考えております。


 映画美学校のアクターズ・コース第1期は2011年5月に始まり、一年間映像芝居と舞台芝居の両面を跨ぐ感覚を養う演技コースを目指し、2012年3月に修了公演で平田オリザさん戯曲の「カガクするココロ」を上演し終了しました。その後、二年目の第2タームに残ったメンバーが、更に磨きをかけて切磋琢磨を続けている秋の頃、「ジョギング渡り鳥」という名前の映画を撮りましょうか?ということになりました。その発端の話は、こちらをクリックしてね。


 そんなわけで、『卓爾の部屋』ブログの一回目は、『ジョギング渡り鳥』にて、世界観を映画の中でも現場でもそして現在も、内部から観察し続け、牽引し続ける俳優・中川ゆかりさんを紹介します。


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 中川ゆかりさんは、この映画の企画・撮影・仕上げ・宣伝に至るまで、この映画の世界認識の為のサブテキストの番人を買って出てくれています。彼女は、取り巻く撮影現場の空気を内側から目撃し観察してるうちに、結果的に画面内に自分の役を存在させてしまうという、ちょっと希有な俳優さんです。

 例えば、披露宴にふらりとどこかから来て、外部的アウェイ感を醸しながらも、いつの間にかお酒やお菓子をたいへん意思的に運んでいる人、とでもいえばいいでしょうか?逆ぬらりひょん的才能?ざしきわらし的才能?の持ち主です。


 ニックネームは「ゆかりん」です。


 中川さんは、俳優の前にまず観察者です。2012年10月のころ、最初に、「ジョギング~」のプロダクションを立ち上げた時から、回りの皆をずっとじろじろと観察していました。私も容赦のない視線をずっと感じ続けておりました。中川さんは、自分からはあまり発言をしなくて、そんな風に真面目に観ているものですから、一回ユーロスペースビルの表玄関で、「中川さん、何か考えていますか?」と質問してみました。「私今回の企画すごい乗ってて、それで後でいろいろ考えた事を、メールしていいですか?」と言われました。


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(会議風景。右端の立っている人が中川ゆかりさん)


 「ジョギング渡り鳥」は、もともと00年代に私が書いた短篇のプロット「ジョギング渡り鳥」からスタートしていたのですが、直接に制作を決めた理由は、アクターズ・コース1期のみんなの芝居をする時のコンビネーションの良さを撮るのはどうすればいいだろう?ということと、3・11で起きた原発の事故からこの先どうやって私達は暮らして行ったらいいのだろう?という二つの問いがあったからでした。

 そのせいで、コンビネーションの良いアクターズのみんなと、現在の事を自然に重ね、もりもり盛り込み始めて、収集がつかなくなっていきました。その時、俳優の役名にやたら、原子力関係の名前をつけていきましたので、きっと中川さんはそこに、引っかかりを見つけられたのかもしれないです。


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(人物相関図の開発。右下の人体画は、寒い撮影現場でのカイロの貼り方指南図)


 中川さんから送られて来たメールに、古代ギリシャの思想家・ルクレティウスさん(デモクリトスさんのお弟子さんのような方で、みんなで「エピキュリアンスクール」という学派を興していらっしゃったようです。)の原子に対する詩のようなもの、「原子は時に逸脱する動きを見せる、そのことを『クリナメン』と言う。」というようなテキストを紹介してくれました。私は、80年代のバンド『ミン&クリナメン(比沙子さん率いるバンド)』の名前を知っていましたし、映画の中で、モコモコ星人という宇宙人の観察者集団と、町のジョギングコミュニティに集う無関係な人たちを、一人二役のような感じでお互いを向かい合わせて行こうというアイディアが出て来ていましたので、中川さんは、宇宙の中に存在すると言われている、対称性の話も出して来ました。


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(茶円茜制作によるモコモコ星人の衣裳を着る所。

左から、チーフ助監督佐野真規、古谷利雄、中川ゆかり、小田原直也、茶円茜)


 「物質と反物質が出会うと、宇宙は消えてしまう筈なのに、そこにはまだ私達は存在している。きっとそれ以外の何かが介在していなければ、宇宙はこのように存続しえないはずだ。」みたいな事を、教えてくれました。中川さんのそういったテキストの提示は、いちいち私にとって、この「ジョギング渡り鳥」の意識の方向を決定するのに、痒い所に手が届くような驚きでもって、導きとなったのでした。

 私は、元からあった「ジョギング渡り鳥」の中心人物である純子という人物には、この今の私達のいる世界をじっと見つめ続けるタフさを持っているような、中川さんに演じてもらいたいという気持ちが固まって行きました。


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おわり

【回想録】渡り卓爾、旅の空から(仮) 第1回

第一回「高尾山、鯖かれいジャンヌ」

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 最初にしたことは、みんなが登るという高尾山へ一緒についていったのでした。

 2012年10月だったでしょうか。晴れた日で空が澄みわたっていました。高尾山の登り口の高尾山口駅からの道は登山銀座のような賑やかさでした。猪は里へ降りて、人は山へ登る。みんなもう都会が嫌なんだろうなって私は思いました。


 映画美学校のアクターズ・コース第1期は2011年5月に始まり一年間演技を学び、3月に修了公演で平田オリザさん戯曲の「カガクするココロ」というのを上演し終了しました。1期の人たちの中から希望者は高等科にあがり更に一年、演技の勉強をするべく2度目の季節を一緒にめぐって、秋が来ていました。そろそろ私の授業開始の時が近づいていました。

 私は前年の初等科の時にやった授業のことを思い返していました。みんなで地下スタジオで、エチュードからこしらえた、二組のペアの芝居が同じ画面内で同時進行する(つまり四人が同時に動く)、「お洒落なエチュード」というのをやって、編集して、みんなで観る事をやりました。普通の俳優の講座ではなく、何か実験的な事を必ずからませることを決めていた私は撮影して、皆が映像への映り具合を自分達で確かめられるものを、やりたいと思っていました。


 その日、高尾山では、永山由里恵さんという細長く美しいアクターズ生の方が黒くてでかく重たいムービーカメラをかついで来ていました。美学校から借りて来たそうです。SONYのminiDVテープ記録の図体の大きな奴です。それで一緒に登る、小田原さん柏原さんや平田さん古川さん、あとアクターズ講師の女優さんでこの日参加した兵藤公美さんなどを、山を登りながら撮っていました。永山さんは、ドキュメンタリーを撮りたいわけでもなくて、そうやって何か山登りをしながら私達の間に起きる事をカメラを回して探して遊んでいるように思えました。


 ドキュメンタリーでなく、フィクションでなく、それは俳優達による映像お遊戯でした。お遊戯して探す事。お芝居する事もどこかゴッコ遊びですよね。ちりちりと私の頭の後ろで毛が燃え始めるときのように、遊びの中で映画が廻る感覚が、気になり始めてイマンシペイション。気になり始めていたのデスティニーチャイルド。気になり始めていったのでショウビズトゥデイ。


 「お前ら作り手がシナリオ用意しないから俳優はお遊戯しかできないんだよ、さっさと発話の言葉をよこせよ、ぼけなす野郎が!」と言われているのかなとは露とも思わず、私は永山さんって映画に熱心な素敵な美人さんだなあってその日、秋の高尾さんの登山道で思ったのでした。俳優が、重くてでかいムービーカメラをかつぐ事で、何かビートを刻み始めるかもしれない予感みたいなものをそこに観るのは充分可能なのでした。


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 その日、高尾山のぼりの打ち上げを、中央線で立川駅へ行き、立川の街中のよさげな居酒屋に入ってしました。震災後の東京の街はどこもまだ暗く、静かで、光と光の間の闇の道はわりと広く、人々はその闇の中を光を避けて行き交うようにしていました。立川の居酒屋から、中川ゆかりさんも参加したように記憶しております。その、居酒屋の席上で、小田篤さんというアクターズの中でも最も年配の男性俳優が、「卓爾さん、今度の授業で何をやりますか?」とニコニコしながら聴いて来た。

 まだ何も考えていなくて、どうしようかなという想いが、今日の高尾山行への同行を決めた理由でもあったので、私は正直に「まだ何も決めていません」と言いました。同時に私は「何がしたい?」って無茶ストレートに小田さんに聴きました。小田さんは「合宿がしたいっす。合宿して、夜、みんなで飯を食べながら映画の話がしたいっす」と言ったのでした。「合宿かあ」と私は答えました。「合宿して映画をなんか撮影してみるのもいいねえ」「そうなんですよ、その日撮った事を振り返りながら、飯でも食って明日何を撮るかをみんなで話し合うの、なんかそういうの最高じゃないですか!」と小田さんは、盛り上がった。


 私の腹は決まった。

 私は「いいよ」と、つい答えてしまいました。そこから始まってしまいました。みんな「やったー!」とか言いました。兵藤さんは「いいねー」と言い、永山さんは「合宿したーい!」とガッツポーズをしました。まさかその合宿と名を借りた行為が、三年以上に及ぶ事になろうとは、その時はまだ誰も知る由も中田秀夫。



以下次号。

【2016.1.28】熱、帯びる試写第5回目

2016年1月28日(木)
マスコミ試写5回目&宣伝会議


映画「ジョギング渡り鳥」宣伝チーム、年明けも変わらず準備に明け暮れています。
あっという間に1月が過ぎ、あと1か月半後にはいよいよ劇場公開。撮影開始は2013年1月だったのでほんとにまるっと3年経ちました。

ただただ、今いる ここで全身で全員で映画を作ってみようじゃないの、とスタートした企画。みんな口々に言いますが、よもやここまで育つとは予想していませんでした。


ようやくこれまで準備してきたこと、動いていたことが外に届き始めた実感があり、言葉や勇気をいただいて意気揚々とがんばる面々ですが、いかんせんみんな 初めてのことだらけで苦しい時期もありました。それでもこの過程、撮影を経てから手渡すことで映画が実現していく、今この過程もまさに作っている最中!という実感が続いていること。このクリエイティビティの継続が、そのまま私たちの糧になっている実感があります。この様子もオープンソースみたいに、アーカイブ兼ドキュメントにして色々な方の参照項になるならそれもまたよし。なるべく振り返り、記事として残してみようと今後ブログやパンフでそれぞれの言葉で綴るべく、現在奮闘中であります。


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11月からスタートしているマスコミ試写も昨日で5回目。分厚いプレス資料を手渡しつつの試写会は映画をみてくださった方と対面して感触を受け取れる絶好の機会です。年明けから徐々に足を運んでくださる方も増え、映画と関係を結んでくださった方々からいただいた言葉も増えました。


157分の試写の間は宣伝会議。いらしてくださった方とどうやって関係を育てていくか、お寄せいただいた言葉をどのように紹介していくかを話し合います。多くの方々との間にかかり始めた橋を他の人も渡れるようにしていく作業について、そしていよいよ大詰めのヴィジュアル制作物についてもさらにブレスト!

少しずつ整備中のブログは今後もドアを増やす用意をしています。私もこの映画と一緒に育ててきたサブテキストのこと、俳優のふるまい、演技の時間のことなどもドキュメントにしていけたらいいなと思い始めました。時間との闘いだな。さて、みんなに相談するか。


これから皆さんの前にご紹介できるものも数々、控えておりますよ。
「ジョギング渡り鳥」が空を渡る前夜です。引き続きご注目ください!


中川ゆかり


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試写に来ていただいた方々からのコメントはこちら!

【2016.1.23】ジョギング渡り鳥 meets 恋人たち

~宣伝日誌 1/23(土)~
ジョギング出張宣伝編


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こんにちわ。永山由里恵です。

大寒波が来ると噂された去る土曜日
立教大学新座キャンパスにて橋口亮輔監督と篠崎誠監督、マレビトの会主宰の松田正隆さんによる講演会が開催され、篠崎誠監督のご厚意で『ジョギング渡り鳥』の宣伝もさせていただけるということで私もお邪魔させていただきました。

講演会では篠崎監督、松田さんが聞き手となり、橋口監督の演出、俳優との関わり方、映画とテレビドラマの演技の違い、WSエピソードや撮影秘話、等々。
2時間近く盛り沢山で貴重なお話をお聞かせいただき、宣伝で伺ったとはいえ、それ以上に、とても興味深い時間でした。
こんな贅沢なお三方の講演をじっくり聞けるなんて大学生は羨ましいなぁって思ったり。
私も、こういった貴重な機会にお呼びいただき誠に感謝、感謝の時間でありました。

そんな講演の合間に、立教大学の学生にジョギング渡り鳥の告知とチラシもお配りさせていただきました。みなさん見に来てくれると嬉しいなぁ。

橋口亮輔監督の最新作『恋人たち』はテアトル新宿で1/29(金)まで、1/23(土)から渋谷ユーロスペースで上映中、2/13(土)からは新宿ピカデリーで上映されます。

皆さま『恋人たち』上映まだまだ続きますので是非、劇場に足をお運びくださいませ。

【2016.1.9】チラシ配りツアー in 神保町

宣伝日誌1/9【神保町】渡りまきおとまきこのハイフリングバード神保町編

今回の配布先は神保町。


言わずと知れた古本屋の町。

見渡す限り、古本屋がずらっーと建ち並んでいる。
本好きには堪らない町だ。

厳然とした古書や美術系、アニメ系、建築系、映画や演劇の本何から何まで色々な種類の本屋さんがあり、こちらとしても欲しくなっちゃう本がたくさんで困る。
しかし、私たちは今日チラシの配布に来たのであり、断腸の思いで誘惑を断ち切り、配布に勤しんだ。

写真はお昼休憩で入ったホワイトカレー屋さんの「チャボ」。


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限定10食の海老ホワイトカレー、美味。


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矢野


Facebook記事

togetter:『ジョギング渡り鳥』チラシ配りツアー in 神保町

【2015.01.12】NOBODY issue44 の表紙!!!

みなさまに嬉しいお知らせです。


nobody issue44の表紙を私たち「ジョギング渡り鳥」が飾っています!


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昨日の試写会回の合間にnobody高木さんが見本を届けて下さり一同大興奮!!触ってみたり、嗅いでみたり、裏から表まで舐め回すように見ておりました。


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まさか私たちが雑誌の表紙を飾ることになるなんて、人生何がおこるか分かりませんね。ついこのあいだまで劇場公開だって危うかったというのに。
nobodyさん本当にありがとうございます。
特集では卓爾監督のインタビュー、千浦僚さん、高木佑介さんの「ジョギング渡り鳥」の批評文と内容もとっても充実しています。
みんな受け取ってから熟読しておりました。


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nobody好きの映画ファンからそうでない人までたくさんの人たちに届いてほしい。
本屋さんに並び始めましたらみなさん是非手に取ってくださいね。


古内啓子


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表紙撮影の時の記事

【2015.12.30】師は走り、鳥は渡る12月

12/16-12/26 宣伝日誌


クリスマスも終わり年の瀬も迫ってきましたね。
今年の仕事を納めた方も多いのではないでしょうか?

なんだか投稿が前後し気味ですが、最近は町ハイフリングだけでなく色々なところに出向いたりイベントや公開中の映画の上映にお邪魔してチラシ配布リングをしています。

ちょこっと、こちらで、まとめてご紹介。


12/16 wed
◆駒場アゴラ劇場
試写前に、駒場アゴラ劇場にポスターを貼らせていただきました。
柏原君演じる松太郎のお父さん 瀬士産仁役 みなさまご存知 青年団の山内健司さんとパチリ。山内さん、矢野君、啓子ちゃん、みんないい笑顔(^^♪ありがとうございました(^^)


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12/18 fri
前売り特典の缶バッジが手売り分が少なくなったので、缶バッジ製造工場小田工場長のお宅で品質保証部の茶円部長、製造部矢野主任の3人がせっせと缶バッジを増量しました。k'scinemaでチケットお求めの際は、バッジ9種類から選んでね。


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12/19 sat
◆映画美学校祭
毎年12月に開催される映画美学校の学生達が作った自主映画の上映や
アクターズコースが開講された、ここ数年は演劇も上演されてたり、とても面白いイベントです。
この日は髙橋泉監督『ダリ―・マルサン』、保坂大輔監督『お母さん、ありがとう』の上映後にモコモコ衣装を着てチラシを配らせていただきました。
ありがとうございました(^^)/


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◆『新しき民』レイトショー
山崎樹一郎監督『新しき民』のレイトショー後にチラシを配らせていただきました。
この日は映画監督足立正生さんのアフタートーク日で沢山のお客様がいらっしゃいました(^^♪ありがとうございました(^^)/
『新しき民』は12月26日(土)より大阪シネ・ヌーヴォにて公開しており以降、元町映画館、京都みなみ会館、名古屋シネマテーク、豊岡劇場にて公開するそうです★


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◆でび映画まつり
映画美学校祭と同日に小林でび監督の主宰する『でび映画まつり』で上映された(加藤正顕監督 「海辺の暮らし」主演の坂口真由美さん。この日は『海辺の暮らし』の上映トークがあったそうなのですが、そこで『ジョギング渡り鳥』の宣伝をしてくださっ たそうです(^^♪ありがとう★


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12/26 wed
『SYNCHRONIZER』上映@立教新座キャンパス

万田邦敏監督の最新作『SYNCHRONAIZER』の上映会でチラシを配らせていただきました。もちろん映画も拝見させていただきました。
万田監督の新作を目撃できる喜び大きく、圧倒されました。
上映後の映画評論家の中村秀之教授、万田邦敏監督、篠崎誠監督、筒井武文監督のトークも刺激的でした。
篠崎監督の『SHARING』筒井監督『自由なファンシィ』の3本立てで、もう一度見たいなぁ。

聳得斗役の古川さんと寿康役の小田原君、研究員役でよい味を出してました。古川さん大活躍でしたよ★
上映お邪魔させていただき、ありがとうございました(^^)/


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こんな感じで年末までの動きをざっと書いてみました。
来年は、いよいよ『ジョギング渡り鳥』公開年です。
引き続きみんなで宣伝頑張ります(^^)/


永山由里恵


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【2015.12.23】チラシ配りツアー in 谷根千

12/23 宣伝日誌


ちょっと投稿が前後しちゃったけど、先日12/23の祝日に渡りまき子と渡りまきお達は、文京区、台東区のおしゃれエリア「谷根千」にチラシ配りに行ってきました。
卓爾さんの『私は猫ストーカー』の撮影でも使われている、ちょっと懐かしい街並みが広がるエリアです。


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私は「谷根千」に行くのは初めてだったのですが寄り道したいお店が沢山あって困りました。

23日はパラパラと小雨の降る寒い日でしたけど、みんなで頑張ってチラシ撒いてきましたよ。

年内の街配布リングは、これが最後かもしれません。

来年もガンガン配っていこうと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。

こちらにチラシ配布の様子をまとめたので、どうぞ↓

http://togetter.com/li/917873

永山由里恵


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【2015.12.27】渋谷TSUTAYAで初・宣伝動画の巻

12月27日(日) 宣伝日誌

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年の瀬も迫る今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。
本日は、渋谷TSUTAYAさんにおジャマしてきました

こちらの4階では、「PFFコーナー」12月−2月展が開催されています。
侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督作品を中心に、台湾映画を特集しています。
PFF事務局と鈴木卓爾監督(紹介文章充実しています!)がセレクトした(セレクトされている作品すごいです!)作品に混じり、「ジョギング渡り鳥」のチラシを設置していただき、本予告編を流させていただいております。

渋谷にお越しの際は、渋谷TSUTAYAさんに足を運んでみてください。
今回は、許可をもらって特設ブースの様子を撮影させていただいので、よろしければご覧ください。

柏原隆介

動画はこちらから→『ジョギング渡り鳥』Facebook記

【2015.12.21】独立映画鍋&ニューシネマワークショップへいらっしゃい!

宣伝日誌 12/21(月)

独立映画鍋セミナー&ニューシネマワークショップでの出張宣伝


12/21(月)は深田晃司監督も代表理事を務める特定非営利活動法人独立映画鍋(http://eiganabe.net)のセミナー【鍋講座】に、鈴木卓爾監督が「俳優の危機管理」(http://eiganabe.net/2015/11/10/1236)セミナーのゲストとして参加しました!


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俳優は生身の身体を使います。身体的・精神的に起こりうる危険やお金の話も含めて、一緒につくっている人がお互いに想定・想像しておくことの必要性につい て具体的なエピソードを交えてお話しされました。映画美学校のアクターズ・コースでも同様の講義がありますが、映画監督であると同時に俳優としても自主・ 商業問わず幅広いフィールドで長く活動してきた卓爾さんならではの視点や語りは若い俳優にとっても参考になることばかり。個人的には卓爾さんはじめ自立し た関係を築ける俳優&監督の方々との関わりに恵まれて建設的で健康的な関係作りに前向きですけれど、実際の所色々な環境があって、なかなか公に話されたり していないのだな、と来場者の方々の反応を見て思いました。
この機会に便乗させていただいて予告編や宣伝チームの永山さん、小田さん、中川などメンバーの紹介もしていただき、チケット販売ブースも設けさせていただきました。

そして同じ頃、卓爾さんも度々講師を務めているニューシネマワークショップさんでも古内さん、茶円さんが出張宣伝タイムをいただいてチラシを手渡し。


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独立映画鍋のみなさん、ニューシネマワークショップのみなさん、そしてご来場者のみなさん、温かく迎えてくださってありがとうございました。

「ジョギング渡り鳥」は監督・俳優・スタッフがそれぞれの通常の領分以外の役割や関係、仕事を担っている映画です。インディペンデントではよくありそうな形だし、カンパニー的な動き方というか、チームワークしてるだけっちゃだけです。実にシンプルなこの作り方、有機的な関係性は、けれどもこの映画をより立 体的にしているような実感があります。2016年3月、ぜひ映画館に確かめにいらしてくださいね。


中川ゆかり


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【2015.12.17】L ONLY PLANET issue01 発行!!

【L ONLY PLANET】issue01発行!


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映画「ジョギング渡り鳥」をより楽しむためのガイドブックならぬフリーペーパーできました!
一人で世界を歩くときの良きパートナー「LONELY PLANET」みたいに、一人でこの世界に立つあなたのおともになる言葉がこの映画=世界にもあったらいいな、ということで作ってみました。

今回も Migrant Birds Associationデザイン部部長・三行英登さんの力を編集・デザインで存分にお借りして読みやすさと読み応えを並走させておりますよ。

記念すべき第1号の中身はこちら↓


◆特集:「第三の映画」談議 vol.1
――研ぎ澄まされた映画のまなざし者・千浦僚と事務局の皮を被りし映画野獣・市沢真吾が映画「ジョギング渡り鳥」の魅力を語る!
◆チラシ配りの天使たち~渡まき子とまきおの物語~:宣伝隊として日夜走り回るジョギわたメンバーによる街歩きレポート。今回は元オリンピック金メダル選手・うくらいな(通称うくちゃん)役の永山由里恵、何かを超越した建設作業員・どん兵衛役の矢野昌幸が寄稿!
◆Birds Watching:映画で古本屋店主兼小説家役を演ずる俳優・小田原直也による鳥メモ。劇中もいい芝居を見せてくれたあの鳥。
◆腹が減ってはロケができぬ:自主映画青年・松太郎役、いつも映画から出てきたまんまの柏原隆介による深谷グルメ紹介。まずは何度も通ったこのお店から!
◆画力半端ない正体不明のイラストレーター・はさみ虫さんの書下ろし四コマ漫画、サラリーマン川柳的なあれ……などなど。


今回の目玉はずばり「第三の映画」談議です。
映画美学校の事務局員の市沢さん、また惜しまれながらも2014年10月に閉館したオーディトリウム渋谷の元支配人の千浦さん。KINOHAUSを文字通 りアンダーグラウンドから盛り立ててきた盟友同士が「ジョギング渡り鳥」を存分に語ってくれました。

話題はいま映画を見ること、話すこと、読むことにも広がり、はみ出しながらも本質に迫るドライブ感は「ジョギング渡り鳥」さながら。1号分ではとても語り尽くせず、issue02以降へ持ち越すことになりましたのでこの1号を逃さないでくださいね。

マグマのような映画熱とクールにとがった眼差しを持つ二人の言葉は、わからなさと伝わることが両立した映画への 架け橋となることでしょう。


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12/17(木)現在の配布スポットは渋谷KINOHAUS内、新宿K's cinemaさん、テアトル新宿さん。
そのほか、一部映画館と古書店さんを中心とした限定スポットのみで配布します。増刷もしないので見つけたらラッキーですよん。

しっかしこんなにがっつり書いてみたけどissue02はどうなるんだ。まあいっか。
ますます映画が見たくなるフリーペーパーです。ぜひ!


「L ONLY PLANET」編集長・中川ゆかり


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【2015.12.17】チラシ配りツアー in K′sシネマ 瀬々敬久監督特集からのゴールデン街編

宣伝日誌12月17日
ハイフリングバード渡まき子とまきお「K′sシネマ瀬々敬久監督特集からのゴールデン街編」

我らが大本営、K′sシネマ様でチラシを配らせて頂く。
瀬々敬久監督特集にお邪魔。

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瀬々監督の特集で配らせて頂くため、お礼をこめて、ジョギ渡のチラシとともに瀬々監督のチラシもセットにして配ろうと意気込む、モコモコたち。

上映が終わり、いの一番に出てきたお客様に、素早くチラシを渡す、坂口モコモコ。

顔を見れば、瀬々敬久監督。

戦慄が走るも、優しくジョギング渡り鳥のチラシだけを受け取ってくれる瀬々監督。

ほっと胸を撫で下ろす一同。

そんなハプニングがありつつ、お客様全員にチラシを渡せることができ、支配人の家田さんからも、どんどん K′sシネマでチラシ配りやってください!との激励を頂く。

その後は男性陣だけで、ゴールデン街へ。

ゴールデン街は軒並み、映画や演劇のチラシがおいてあり、ポスター、チラシを置いてくれる店がかなりの確率であった。

最後は「夜間飛行」という店で、ポスター、チラシを置かせて頂き、一杯飲む。
お客さんもみんなジョギング渡り鳥に関心を示してくれて、すごくあったかかった。

写真はモコモコとチラシを置かせて頂いたゴールデン街の「メガンテ」という名前だけじゃなく、ママさんも破壊力のあったお店。
 
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矢野

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